事業承継 ~中小企業の事業承継とM&A 184~

こんにちは、畠です。
前回から「MBO」(他社などの第三者ではなく、非同族を含めた自社に関係する人材の中から後継者を見出す事業承継の方法)をお話しています。

MBOの難点として、「経営力のある最適な人材」がなかなか見つからないということが挙げられます。

<MBOの難点>

雇う側と雇われる側では、大きな差があります。
例えば、社長の右腕、金庫番として会計や経理を一手に担っていて資金繰りの苦労などわかる専務や役員がいたとしても、技術や営業のことはもう一つ分からないということがあります。

逆に、内外からの人望が厚いうえに営業成績や技術に秀でたベテランスタッフであっても、お金のことはからっきし分からないという人もいます。
会社の特定の分野に秀でた優秀なスタッフであっても、全体を見通して先の戦略を立てていくのは別の才覚なのです。

また、スタッフ間で「オレより年下の人間が社長になるのか」といった感情論が問題になることもあります。

仮に前オーナー社長に匹敵するほどの経営の才覚があり、内外の人望も厚い候補スタッフがいたとしても、さらに別の問題があります。
それは、前オーナー社長から株式を買い取るだけの資金力があるかどうかという問題です。
さらにいえば、会社が金融機関から借入している場合は、通常、オーナー社長の退任に伴って、新オーナー社長が借入金の個人保証を引き継ぐことになります。その際、金融機関を納得させるだけの信用力を問われることになります。

このような問題を解決する一つの策が修行期間を設けることです。
あらかじめ2~3年などの準備期間を設け、帝王学を学んでもらうのです。

例えば、営業や技術のことは何でも分かるオーナー社長の右腕が会計の事は苦手という場合、実践の中で経営と会計分野のことを集中して学びます。

併せて内外に「次期社長」を公表し、周りの見る目も好奇から信頼に変わったとき、満を持してMBOという形で事業承継を行うわけです。

 

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